結束バンドを最適に使おう
2019年11月9日

融雪剤に含まれる成分がケーブルを損傷させる塩害

わたしたちが毎日生活するための電気エネルギーを供給している送電ケーブルは、家の中にもありますが、屋外に置いてある電気設備がある家屋やその他建造物は、ケーブルは地面や建造物の壁を伝わって屋内に入っており、風や雨、雪や紫外線などに晒されています。

そのため、電気を通す銅線を包んでいる樹脂は、地域によってその強度や耐候性を強める必要があります。海が近いところの家屋や建造物は、海からの風や海水による塩害対策が行われますが、塩害は沿岸地域に限ったことではありません。雪が多い地域にも塩害が存在しています。その原因は、大量に積もった雪を溶かすために使用される融雪剤に含まれる塩化カルシウムです。

融雪剤をかけているうちに送電ケーブルにもかかってしまいそのまま放置していると、銅線を包んでいる樹脂に塩分が付着し、塩は電気を通しやすいため、樹脂が破れて漏電する危険性があります。これは、海からの風や水と違い人間が自分で使用する融雪剤によるものなので、使い方に十分注意を払う必要があります。

ケーブルがある位置で長時間使用しないとか、沿岸部のケースと同様に被膜となる樹脂を塩分を通さない強固な材質に変えて塗装も重ねるとか、融雪剤がかかったときはしっかり拭き取るなどの対策が必要になります。便利で強力なパワーがある化学薬剤には、注意すべき化学物質が含有されているケースが多いので、便利な面だけに注目してやみくもに使うのは危険なので注意しなかればなりません。

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