lanケーブルの規格はカテゴリと呼ばれる数値で表されています。
現在広く流通しているケーブルのカテゴリは5あるいは6ですが、これはあくまでもlanケーブルの性能を分かりやすい数字で表したものに過ぎず、実際の性能は通信速度と帯域で示されることになります。通信速度は比較的イメージしやすいでしょうが、帯域とは一体何でしょうか。これは、通信に用いることができる周波数の幅広さを表す数値です。
これでも何のことかよく分からないかもしれませんが、簡単に言えばインターネットでデータを送る代わりに水道管で水を送ることにたとえた場合、水道管の太さに相当するものが帯域であると考えれば良いでしょう。水道管が太ければ太いほど同じ時間内に多くの水を送ることができます。lanケーブルもこれと同じで、帯域が大きいほど、つまり通信に用いることのできる周波数の幅が広ければ広いほど、単位時間に多くのデータを送受信できることになります。ただ、確かにこの数字は実際の性能を表しているとは言え、ではどれくらいの周波数の幅があればどれくらいの通信速度が出るのかという現実に即したイメージはなかなか湧かないのが実情でしょう。
そのためにカテゴリという分かりやすい分類がなされているわけですし、まさ実際にも帯域の大きさと通信速度は明確にリンクしていますから、日常的な用途でlanケーブルを選ぼうと思った場合には、まずカテゴリだけに注目していれば間違いはないようになっています。