配線ダクトは通常細長い形状になっていて、電気機器間で繋がっているケーブル・コードなどを収納し、配線がジャマにならず、保護する目的で一般的に使用します。
例えば一般家庭でいうとテレビにはテレビ本体と録画機のあいだには通信をつかさどるケーブルが複数あり、またアンテナで受信された電波を送る配線も複数あります。それらを配線ダクトにひとまとめに収納すると乱雑になることを防げます。またパソコン環境を考えると、本体からはハードディスク、プリンターなどの多数の配線ダクトの機器と通信を行なうケーブル・コード類があり、卓上はそれらで乱雑となり、作業に支障をきたすこともあります。これも配線ダクトを使用すれば卓上がすっきりとし、どのケーブルがどの機器に繋がっているか一目瞭然でやはり見た目がスッキリします。
また配線をひとまとめに納めると乱雑にならず、見た目もスッキリすると同時に不意のダメージからも保護するメリットもあります。配線ダクトは樹脂製のものが主流で、長さは0.5m1mなどで販売されていますが、任意の長さにカットして使用でき、卓上や部屋の隅に設置して使用することが一般的な使い方です。同じ目的で設置する配線モールもありますが、こちらは収納できるケーブル数が少なく、外からはどの配線が納められているのか分かりにくい特徴があります。
一方の配線ダクトは多数の窓枠が開けられ、中身が視認でき、その窓から配線を途中から引き出せますから配線の引き回しも容易です。フタもあり、配線の出し入れも自由に可能です。素材は樹脂以外にもアルミやステンレスも使用され、こちらは堅牢性があり、放熱性もありますからより配線の保護に寄与します。しかしオフィス・住宅などで一般的に使用されるのはやはり樹脂製で、カットして使用できることに加え、設置面にしなやかになじむことで使いやすく、一般的に普及しています。