配線ダクトはケーブルの保護するために利用されます、加工にしやすさや軽量であることが求められているので、樹脂製が多くみられます。
そこで気にしなければならないのが、難燃性です。万が一、発火が発生した場合に延焼しない程度を示す指標です。電源や信号の伝達に使われるケーブルは絶縁のために、樹脂の被覆がついています。断線が発生しているところにはショートが発生するので、発火の恐れが高くなります。配線ダクトに入っているケーブルで発生した場合、同じように樹脂でできていることから、炎が燃え移る恐れがあります。難燃性が高いものは発火しにくく、発火してもすぐに消えるため安心です。
難燃性の試験方法は、UL規格で定義されています。実際に炎を当てて燃え続けないことを確認します。UL規格ではその時間を規定することで、程度を分類しています。他にこのような程度を示す指標はないので、国際的にこの指標が使われています。電線のショートはいつ起きるかわかりません。特に劣化したケーブルでは、被覆が乾燥してボロボロになります。
このような状態では断線が起きやすく、簡単に発火することになります。硬化した樹脂は燃えやすく、とても危険です。配線ダクトに高い難燃性が期待できれば、炎が外部まで及ぶことがありません。このように配線ダクトを選ぶ時には、UL規格の表示に注意して選んだ方が良いでしょう。単純にUL規格に適合となっているものも同じ意味なります。