配線ダクトの購入時に、事前に塗装を行ってカラーチェンジをすることを前提にしている方は、同時に準備したい道具も出てきます。
作業上欠かせない道具は下塗り塗料と上塗り塗料、表面保護のためのクリア塗料や艶消し塗料、耐水ペーパーやマスキングテープも必要です。他には養生用の新聞紙やビニールシートなどがあれば準備は整えられます。注意したいことは下塗りと上塗りに使う塗料です。配線ダクトの塗装ではスプレー式が向いている傾向にあり、特にスリットが入っているタイプではスプレー式の方が圧倒的に使い勝手は良いと判断できます。
スプレー式でも油性と水性があるので、完璧性と高耐久性を求めるならば、油性に統一することが良い方法です。購入した配線ダクトは表面がつるつるしているものなので、800番程度の耐水ペーパーで水に濡らしながら表面に軽く傷を付けていく方法で足付けできます。水分をきちんと拭き取ってから下塗りスプレーを2回程度に分けて塗り広げます。完全に乾燥してから、上塗りスプレーを用いますが、上塗りも2回以上で仕上げる塗装法で、2回目、3回目の最後の塗装時には少し多めの量を吹き掛けます。
この手順で綺麗な塗膜が完成します。最後にクリア塗料や艶消し塗料を好みによって利用することで、強靭な塗膜を形成させられると共に、表面の保護を強く保てます。屋内利用の場合はこのままで施工でき、屋外利用の場合は設置後にシリコンスプレーを吹きかけておくと、長期間にわたって汚れを寄せ付けない状態に施せます。作業工程で注意が必要なことがあり、水性塗料の上には油性塗料は使えないので、必ず塗料の種類を調べることは欠かせません。